Facta non verba ~鋼殻のレギオス~
冬コミは落選でした。
あー...なんか1行で終ってしまうご報告ですね(笑)。
冬コミは残念ながら抽選漏れとなりました。
もしも楽しみにしていた方がいらっしゃいましたらごめんなさい。
次は受かると...いいなぁ。
とりあえず、次の夏まではレギオスでイベントに申し込むつもりです。その先は不明。
お久しぶりです。
SSの更新でなくて申し訳ない...。
ええと、相当に放置していますが、生きてます。元気です。(あ、少し風邪ひきそうですが) あとは今、ちょっと別ジャンル(ゲーム系)でごそごそ書いていたりしますが、それは10月くらいから、かな。
基本的に夏コミが終わってからの2か月程は、私事で色々な事がありすぎて、創作意欲がゼロどころかマイナス値にまで落ちていたので、本当に何も書けませんでした。
そんな中でも、サイトの方にご訪問頂き、本当に、本当にありがとうございます。
拍手とかもね、ちゃんと見てます。うれしいです。ありがとうございます。お返事出来なくてごめんなさい。近々ちゃんとまとめてレスします。
もうすぐ冬コミの当落発表で、そのころまでにはなんとか創作意欲をプラス領域にまで移動させて、新しいお話を考えたいと思っています。
新刊も買ったのに積んだままですしね...。(←デルボネさんとティグ爺のアレが相当ショックらしいですよ、この人)
そして、しばらくお休みしていた理由については続きにて。
(本当に愚痴っぽい私事なので、読んでみてもいいよ、という方だけご覧ください。)
ハレ・ソラ
各都市には町並みの特徴があるらしい。
天まで届きそうな高さの尖塔をもつ都市があったとも言うし、二十四時間灯りが絶えることの無い煌びやかな都市もあるという。
グレンダンは、そんな街と比較すると地味の一言に尽きるだろう。質実剛健といえば響きがいいのかもしれないが、汚染獣との遭遇が多いため、戦闘の被害を受けやすい外縁部は常にボロボロなことが多いし、都市の予算も潤沢なわけではないから、贅を凝らした建物といったものは殆どない。恐らく中央にある王宮くらいだろう。
ツェルニは......といえば、学園都市らしい混沌がある。
最初はきちんと秩序だった計画に基づいて都市が作られるわけだが、住人は複数の都市からやってくるのである。各都市の特徴や風習が少しずつ織り混ぜられ、それが独自の文化となっていくのだ。
勿論、学び舎ゆえの「外観の変化」もある。
例えば建築科実習により建物が増減したり、養殖科や工業科などによる開発で自然環境の変化が起きたり等、刻々と都市の様相が変わっていくのだ。
そういう事を知識としては知っていても、こうやって幼い頃から見知った相手と二人並んで歩いていると、今ここが何処なのか曖昧になる時がある。
「ねぇ、あっちは何があるの?」
リーリンが指差す方角に目を凝らしたレイフォンは、見慣れた建物の姿に頷きを返す。
「錬金科の校舎だよ」
週末の休みを利用してツェルニのあちこちを見て回るのは、最近のレイフォンとリーリンの習慣だ。
リーリンがツェルニに着く直前に立ち寄った学園都市では、事件があったために旅行者は宿泊施設から出る事を禁止されていたのだという。それが解除されたと思ったらツェルニとの『戦争』に突入してしまったので、都市内を殆ど見ることが出来なかったらしい。
だから折角自由に歩けるのだし、都市内を色々見て回りたい――と、リーリンが訴えたのだ。
勿論レイフォンは、請われるままに案内を引き受けたが、彼自身もそれほど都市の設備に詳しい訳でもない。そのため、ニーナやミィフィたちなど、他の友人を加えながら都市観光を楽しむことにしたのである。
当然のように、このミニツアーで活躍したのは自他共に認める情報通のミィフィだ。彼女のおかげで、レイフォン自身も今まで知らなかった場所を巡ったりして、十分に仲間との町歩きを楽しんだものだ。
しかし今日は、レイフォンとリーリン、二人だけでの都市探検だ。
「手前は公園かな?」
校舎らしき建物の手前に、大きく緑色の色彩が広がっている様子に、リーリンは首を傾げる。
「うん、そう。結構広かったよ。行ってみる?」
「折角だし、行こう!」
笑顔を浮かべて頷いたリーリンが、先にたって歩き始める。半歩遅れてレイフォンがそれを追う。数歩で追いつくと、肩を並べて歩く。
「錬金科の校舎って、たまに窓から煙とか出ていたりするけど気にしない方がいいみたい」
「それ、気にしなくていいのかなぁ。事故だったらまずくない?」
レイフォンの説明に、リーリンは怪訝そうに応じる。
「うーん、僕もそう思うんだけど、ハーレイ先輩が言っていたから」
いいんじゃないのかなぁ、と頼りなさげに語尾が揺れる。
「ハーレイさんって、錬金鋼の調整している人よね。あのツナギをいつも着ている......」
「そうそう。錬金科の三年生。僕がツェルニで僕が使っている新しい錬金鋼は、ハーレイ先輩たちが作ってくれているんだよ」
「新しい錬金鋼?」
「うん」
レイフォンは腰の付近に僅かに視線を落す。私服の今は、そこに剣帯は巻かれていない。
「今は持ってないから見せられないけど、汚染獣専用の錬金鋼とかね」
汚染獣、と言う単語を聞き、リーリンの表情が曇る。
「それはレイフォンが一人で戦わなければ行けないから必要だったもの、なのかな」
「どうかな......」
レイフォンは考えるように首を傾げた。
確かに一人きりで戦うためには、複合錬金鋼のように頑丈な武器が必要不可欠だった。だが、複合錬金鋼があろうとなかろうと、一人で戦うことは変わらなかっただろう。
「グレンダンとは違って、ここの武芸者は初めて汚染獣を見るような人ばっかりで、それこそ老生体なんて名前すら聞いたことがないような感じで」
ふと、かつて老生体と戦った日の事を思い出して口元に笑みが浮かぶ。
「だから僕は一人で何とかしなきゃいけないって思いつめて、馬鹿みたいに悲壮な台詞を口にして戦いに行ったりもしたけれど――」
心配そうな表情で覗き込むリーリンに、大丈夫だよと笑いかけ、首を横に振ってみせる。
「グレンダンにいた頃は、後ろに天剣授受者が控えていて、更に最強の陛下もいて、都市の安全とかは何一つ心配する必要はなくて、ただ目の前の敵と戦うことだけ考えていればよかった」
「うん、わたしたちも、絶対天剣授受者が、女王陛下が皆を守ってくれるんだって信じているもの」
「その信頼関係を、他の武芸者に――隊の皆に持つことが出来なかった。僕が戦わなければいけない、僕以外誰も戦う事は出来ないのだと」
呟くように告げたレイフォンの歩みが止まる。一歩遅れて足を止めたリーリンは、ゆっくりと振り返った後、黙って彼の言葉の続きを待った。
逆光が、リーリンの表情を曖昧に溶かしている。眩しさに目を細めながら、レイフォンは考えつつ言葉を紡いでいく。
「でもそれは、僕の傲慢だった。武器だって周囲の環境だって違うのに、僕はグレンダンにいる時と何一つ変わっていないつもりで戦った挙句、死に掛けて。それを変えてくれたのが、隊長や、小隊の皆だった」
一人で頑張らなくていいのだと、そう言って手を差し伸べてくれた人たちがいる。
一緒に強くなろうと、その手を握り返した時の嬉しさは、今思い出しても胸の奥が暖かくなるのだ。
「分かる気がするな」
目を細めて笑いながら、リーリンは上目遣いにレイフォンの顔を覗き込んだ。
「たまにだけど、小隊の練習とか見せてもらっているでしょ? その時に見たレイフォンの顔、すごく懐かしい感じがしたの」
「懐かしいって?」
「小さい頃―養父さんの道場で刀技を習っていた頃のレイフォンみたいだった」
リーリンの穏やかな瞳と、レイフォンの息を呑んだような瞳が束の間絡みあう。
「訓練内容とかは、わたしには分からないけれど、すごく楽しそうだった」
「そ、そうかな?」
「そうだよ。自分でやっていて分からない?」
困惑気に頷いたレイフォンを見て、リーリンは僅かに目元を和ませた。
「......ちょっと、羨ましかった」
「え?」
リーリンの言葉が聞こえなかったわけではない。ただ単に、その言葉の意味が掴めなかったのだ。
反射的に問い返した彼へ、リーリンは真っ直ぐに視線を向けた後、不意に唇の端をきゅっとあげて微笑んだ。
「羨ましいって言ったんだよーっ、だ」
「リ、リーリン?」
動揺した声がレイフォンの口から漏れる。
その様子に無邪気な笑顔を投げた後、リーリンはくるりと背を向けた。
戦いに行く時に見送ることしか出来なかった自分。
彼の「帰ってくる場所」を守る事も大事だとは知っていたけれど、自然に――それが当然のように、レイフォンと肩を並べて戦う姿を見たら、なんだか酷く羨ましかったのだ。
天剣授受者のときのレイフォンには、感じたことがない思いだった。
天剣であるレイフォンと肩を並べる人々は、それこそ雲の上の存在で、羨望とかそういったものを遥かに超えて、ただひたすら「すごい」としか思えない相手だった。
だけど――。
十七小隊のメンバーの姿が胸中に浮かぶ。
彼らは歳も近く、同じ学生で、(天剣授受者などと比べれば)極普通の武芸者だ。それこそ、喩えてみるならご近所さんのような感覚。
そういった人がレイフォンの傍にいる。
(羨ましいなんて嘘だ)
そんな簡単な言葉じゃない。
(嫉妬してるんだ、わたし)
自分が一緒にいられないレイフォンの傍に、彼女たちがいる事に。
リーリンはそっと自分の顔を両手で挟んだ。小さなモーションで、気合を入れるように軽く頬を叩く。
(頑張らなきゃ)
自分がこんなにぐちゃぐちゃ悩んでいるなんて、レイフォンが気付くはずは無いけれど、だけど気付かせてはいけない。
レイフォンが追いついて、慌てた様子でリーリンの顔を覗き込むまで、あと数秒。それまでに「完璧な幼馴染の笑顔」を浮かべるのだと、リーリンは背筋を伸ばし、自らを鼓舞した。
- END -
夏コミ1日目終わりました。
真夏の大祭典1日目より帰宅しました。
暑い中、有明までお越しくださった皆様お疲れ様でございました。そして本をお手に取ってくださった皆様には心からの感謝を! 少しでも、書いたお話を気に入っていただけたら嬉しいです。
そう! 無事に新刊も出たし、表紙は予想以上に可愛い出来栄えで、かなり浮かれています。PP貼りなので、夏の汗も弾いて安全でいい感じです。(...え、そんな基準!?)
今日は冬同様、有能な売り子さんが2名来て下さり、無事に物販が出来ましたが...サークル主は、相変わらずのダメ人間っぷりを露呈していました。
一番のダメダメな事は、今回も会場でコピー本の製本をしたんですが、いきなりホチキスが壊れ(...。小型の携帯用だったのもいけなかったんでしょう)、大慌て。
ホール外の画材売り場でホチキスを購入して事なきを得ましたが、マジでコピー本(コピーまでしておいて)落す結果になるかと焦りました。怖かったー...。
あとは、冬の既刊(の、在庫)に1冊乱丁があったそうで...。ご購入前にお客様が気付いて下さったそうです。ありがたや~ありがたや~。(しかもそういう時に限って、お手洗いなどに行っていて私は不在という...orz)
ちなみに頁が上下逆に綴じられていました(笑)。
今までオフ刷同人誌は10冊くらい作ったと思うんですが、あんなのは初めてです。見て本当にびっくりしました。ちゃんと確認しないでゴメンナサイ。次から気をつけます。
そして昨年から「やるよやるよ(ry」といい続けていた通販ですが、9月頃には開始できるようにしたいと思っています。
在庫は冬の既刊が15冊程度ずつ、夏の新刊(オフ刷り)の方はかなり沢山あります。あとコピー本も3冊残りましたので、これも通販リストに入れる予定です。
詳細はまた追って告知させて頂きますが、そのまえに! なにか新しい短編をWebに上げられるように頑張ります。
次のイベント参加は(受かれば)冬コミです。冬は小説FCジャンルは2日目(12月30日)に成るようです。
年末の忙しい時期となりますが、また皆様にお目にかかれたら嬉しいです。
ちなみに明日は、ゲーム(MMO)ジャンルで活動するお友達のサークルで売り子です。何故かサリー着て売り子するよ!(笑) 明日も参加される方、お互いに楽しんで過ごせるといいですね~♪
夏コミの無料配布。
冬はミニカイロと、あと何故か大量にあったキャンディーを購入者の方へおまけでお付けしていましたが、この夏は無料配布品として『ブックカバー』を配ります。

まだ印刷をしていないのですが(来週発注予定~)、上記のようなデザインで2種作ります。
上側は、風のおひるねという、フリー写真素材サイト様から頂いてきた写真です。(※利用規約で、印刷して配布する事が許可されています)
プラハの写真なんですが、この微妙な曲線が、自律型移動都市っぽいなぁ...とか。個人的に、色合いがグレンダンっぽいイメージがあります。
下は、普通にPhotoshopで螺旋書いたり線引いたり...したもの。
どちらも色が変わっているあたりで折ると文庫版のカバーサイズになるはずです。紙はA4サイズなので、もう少し大きく折ると新書もイケるはずです。
当日はくるっと丸めてカゴに立てておきますので、本購入の有無を気にせず、お手にとってお持ち帰り頂ければ嬉しいです。(ちなみにカゴは、当日売り子をしてくれるお友達がエコクラフトで編んでくれる予定です。鉛筆立てっぽいの! とリクエストしておいたんですが、どういうのになるかな~。楽しみだ)
ちなみになんでブックカバーか、仮にもラノベ系のサークルなので、小説に関係があるものがいいよねぇ、というのと、どうせなら普段使いできるものがいいかな、と。それと、普通に自分がブックカバー欲しかったんです(...)。書店で貰ったカバー、汚しちゃったのと交換したい。(あと暑いから汗で紙がよれたり...)
コミケが終わったら、ご自宅で印刷して使えるようなデータ(PDFだな...)を作って、ここからダウンロードできるようにしたいとも思っています。デザインが思い浮かべば、ダウンロードできるブックカバーはシリーズ化してもいいなぁ。...思い浮かべばね!(笑)
2009.08.09更新

カバー、届きました!
そのへんにあった文庫にかけてみた~。こんな感じになります。
青いほう、予想以上に爽やかな仕上がりですね。
多分コート紙の70kくらい...かな? あまり厚すぎず良かったです。(※印刷料金を下げるために、用紙おまかせで刷ったので、出来上がるまで厚みが分からなかったw)



